リハビリテーション科

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枕外来

 熟睡できない、起きたら首が痛む、など睡眠でお悩みの方是非ご相談ください。多くの場合、原因は枕がご自身に合っていない事にあります。長年合わない枕を使い続けることで、首や肩の変形を生じることもあります。

枕の重要性

 枕が睡眠にどのくらい影響があるかご存知ですか??睡眠の質は約7〜8割は枕で決まると言われており、睡眠時に非常に重要な働きを担っています。実際に皆様はどのような枕をご使用していらっしゃいますか??堅い素材から柔らかい素材、最近よく耳にする低反発素材の枕、また高い枕や低い枕、広い枕や狭い枕など、さまざまかと思います。
 最近では、寝具店などでもオーダーメイドの枕を販売しており人気です。しかし多くの場合、数cm刻みで高さを選び、枕の中身についても好みの素材を選べるシステムとなっております。果たして、本当の意味で身体にフィットした枕といえるでしょうか?
 当院では、レントゲン撮影頚椎の角度測定などの医学的検査を用いて、患者様お一人お一人の体型をmm単位で測定し、本当にフィットした枕の作成をご提案しております。

ぴったり枕を作るためのポイントは?

 当院では「高さ、堅さ、広さ」に重点を置き枕を作成しています。

高さ

 枕と頚椎の角度には密接な関係があり、角度がピッタリ合うと頚椎の神経が緊張することなく睡眠できます。その角度は、体重と身長からおおよその高さを決め、そこから枕の高さをmm単位で変え、ご本人様が一番安楽だと感じる高さを計測していきます。高さが決まったら、その高さの枕を使用した状態でレントゲン撮影を行い、実際に写真上で頚椎の傾き具合を確認します。

堅さ

 枕にとって堅さは非常に重要な要素です。人体は睡眠時に寝返りを平均20回~30回ほど行ないます。寝返りは体の隅々まで血液を送り込むために行なわれ、その際、リンパ液も潤滑に流れるよう作用しています。顔が朝むくむのは、寝返りがうまく打てずリンパ液が停留していることが大きな原因です。低反発枕などは柔らかすぎるため、頭が過剰に沈み込み、頭はぬかるみにはまった車輪と同じ状況になるため、寝返りが上手く打てなくなります。また、頭が不自然に枕に固定されてしまうため、「寝違え」の原因にもなっています。そのような事も考慮し、堅さを決定していきます。

広さ

 枕の広さは十分に寝返りが打てる程の幅と奥行きをとり、大きめに作成します。せっかく高さと堅さが適切に備わっていても、寝返りをして枕から落ちてしまってはいけません。良質な睡眠のためには、ある程度の広さが必要です。

オーダーメイド枕作成の実際

 初回は問診→計測→レントゲン撮影などで、およそ40分程度要します。(完全予約制です。) 当院では、義肢装具士さんと共同で枕を作成するシステムを採用しています。初回計測からおよそ1週間程度で完成し、お渡しできます。 お渡しした枕は、何度でも微調整できます。不都合がありましたらお申し出ください。 なお、枕の作成は保険適用外です。一個作成に付き、¥18,000となります。

院長のひとりごと

私も1年ほど前から使用しています。作成した枕は、予想よりもずっと薄くて堅かったので、長年愛用していた枕がいかに身体に合っていなかったと驚かされました。しかし、身体に合っていないはずの枕に長く馴染んでいただけに、身体にフィットしているはずの枕に対して当初は違和感を覚えました。「こんな堅くて、かえって首に悪くないのだろうか?!」と心配したほどです。しかしすぐに慣れ、肩凝りが気にならなくなりました。

専門外来 枕外来

三重県松阪市の整形外科病院。整形外科の医師があなたにピッタリの枕を作成いたします。