診療科目

三重県松阪市の整形外科病院【あらおと整形クリニック】HOME > blog

カテゴリー : blog

2016/11/08

天気の良い文化の日、玉置浩二さんのコンサートに行ってきました。

日本一歌がうまい、と音楽関係者に常に高く評価されている玉置さん。

私もずっとファンの一人であり、いつか生歌を聴いてみたいと願っておりました。

http://saltmoderate.com/live/index.html#00723(画像はオフィシャルHPより)

念願叶って、初めて耳にする玉置さんの歌声は

私なんかじゃ言葉にできないくらい素晴らしかったです。

CDと変わらない正確無比な音程、柔らかな吐息のようなとんでもない声量。

0412写真確認

宮沢賢治さんの『告別』を思い出してしまいました。

これこそが、輝く天の仕事なのだなと。

玉置さんのファンは幸せですね。ずっと変わらない、歌声を聴くこと許されて。

キャリアの途中で喉をいためて歌えなくなったり、加齢により声質が変わってしまった

歌手が多い中で、玉置さんの存在は稀有です。ありがとう。

 

 

『告別』

おまへのバスの三連音が どんなぐあいに鳴ってゐたかを
おそらくおまへはわかってゐまい
その純朴さ希みに充ちたたのしさは ほとんどおれを草葉のやうに顫はせた
もしもおまへがそれらの音の特性や 立派な無数の順列を
はっきり知って自由にいつでも使へるならば
おまへは辛くてそしてかゞやく天の仕事もするだらう
泰西著名の楽人たちが 幼齢弦や鍵器をとって
すでに一家をなしたがやうに
おまへはそのころ この国にある皮革の鼓器と 竹でつくったくわんとをとった
けれどもちゃうどおまへの年ごろで おまへの素質と力をもってゐるものは
町と村との一万人のなかになら おそらく五人はあるだらう
それらのひとのどの人もまたどのひとも
五年のあひだにそれを大抵無くすのだ
生活のためにけづられたり 自分でそれをなくすのだ
すべての才や力や材といふものは ひとにとゞまるものでない
ひとさへひとにとゞまらぬ
云はなかったが、 おれは四月はもう学校に居ないのだ
恐らく暗くけはしいみちをあるくだらう
そのあとでおまへのいまのちからがにぶり

きれいな音の正しい調子とその明るさを失って ふたたび回復できないならば
おれはおまへをもう見ない
なぜならおれは すこしぐらゐの仕事ができて
そいつに腰をかけてるやうな そんな多数をいちばんいやにおもふのだ
もしもおまへが よくきいてくれ
ひとりのやさしい娘をおもふやうになるそのとき
おまへに無数の影と光の像があらはれる
おまへはそれを音にするのだ
みんなが町で暮らしたり 一日あそんでゐるときに
おまへはひとりであの石原の草を刈る
そのさびしさでおまへは音をつくるのだ
多くの侮辱や窮乏の それらを噛んで歌ふのだ
もしも楽器がなかったら いゝかおまへはおれの弟子なのだ
ちからのかぎり そらいっぱいの 光でできたパイプオルガンを弾くがいゝ

アーカイブ

三重県松阪市の整形外科病院ブログ。